2022年5月30日掲載
今年も山形に、さくらんぼの季節がやってきました!
山形のさくらんぼは、6月から7月にかけて、様々な品種が次々と旬を迎え、本格的なさくらんぼのシーズンとなります。山形県から全国へお届けする旬のさくらんぼを、ぜひご賞味ください!
さくらんぼは「果樹の宝石」と言われます。それは、見た目の美しさに加え、栽培にあたり気候条件の難しさや手間がかかるため、一粒一粒が宝石のように貴重となるためです。
気候的には、4月〜5月上旬の遅霜が軽く、6月〜4月上旬が比較的湿度が低く、雨が少ないことが望ましいですが、ここ数年は、つぼみや花が咲くころに季節外れの雪や雹、遅霜があり、生産者はつぼみや花が凍らないように天気予報をこまめに確認し、対策を行います。
受粉は、ミツバチを放し飼いにする方法と人の手で毛バタキを使う方法などを組み合わせて行い、確実に受粉させます。そして、果実が大きくなるように部分的に集中しないようにパラっと余分な果実を間引く摘果作業を行います。実が熟す頃雨にあたると実割れしてしまうので、雨除けハウスはかかせません。このビニールをかける作業が苦労すると農家さんは言います。
やっとのことでの収穫は、一粒一粒軸ごと優しく手でもぎ取ります。贈答用のさくらんぼは、粒をそろえ、向きをそろえながら美しく隙間なく詰める手詰めが人気です。
収穫後も肥料を与え、枝の整理、芽かきと一年中世話が続きます。
1875年に内務省勧業寮からは全国各県にもさくらんぼは配布されましたが、山形県以外の地域ではうまく育たず定着しませんでした。山形県の気象条件や土壌条件等が非常に適していたとも言われています。この他にも「佐藤錦」に代表される品種開発や雨よけ栽培などの技術開発など、先人達のたゆまぬ努力により日本一のさくらんぼ産地を築いてきました。
そして、今では日本全体の約4分の3にあたる13,800t程度のさくらんぼを山形県で生産しており、日本一のさくらんぼの産地となっています。
その年の気象条件により収穫期間は前後することがあるので、最新の情報を入手しましょう。
- つやがあり、色が均一で濃い赤い色である。
- 軸が太く、鮮やかな緑色をしている。
- 軸の付け根のくぼみが深く、軸が抜けていない。
さくらんぼの収穫まで動画をYouTube「おいしい山形Channel」で紹介しています。農家さんのさくらんぼ作りをぜひ動画でご覧ください。
・さくらんぼ -Fruit of Yamagata- - YouTube
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