2020年9月25日掲載
山梨県、長野県に次いでぶどうの生産量全国3位(令和元年産16,400t)の山形県。土壌の水はけが良い、日照時間が十分にある、昼夜の気温差が大きい、成熟期に雨が少ない等、山形県の気候風土はぶどう栽培に適しており、小粒系の「デラウエア」から大粒系の「シャインマスカット」、「巨峰」、「ピオーネ」など、さまざまな品種のぶどうが次々と旬の時期を迎えます。
大粒ぶどうのなかでも、近年、特に人気の高い「シャインマスカット」は、国立研究開発法人農業・食産業技術総合研究機構(旧・農林水産省果樹試験場)が開発し、2006年に登録された品種です。
果皮は黄緑色で、マスカットの香りも豊か。糖度は20度前後と高く、酸味は少なめ。種なしで、皮が薄いため皮ごと食べられるのが特徴で、小さなお子さんやご高齢の方でも食べやすく、手軽に楽しめるのも大きな魅力です。味の良さはもちろん、果肉がしまって日持ちがよく、果皮の色の美しさと豪華なボリューム感は、大切な方への贈り物や、お礼の品としても最適です。
秋が深まると、店頭に大粒ぶどうがずらりと並び、とても華やか。ぶどうの甘く爽やかな香りに、思わず足を止めてしまいますね。でも、たくさんのぶどうの中から、どこを見て選んだらいいのかと、迷ってしまうこともあるでしょう。
ぶどうの新鮮さを見分ける目安として、『果皮に張りがある』、『軸が緑色』、『果皮に果粉(白い粉)がついている』、などがあります。果粉(ブルーム)は、果実を雨や病気から守るため果実から分泌される天然成分で、多くついているほど新鮮な印です。
また、シャインマスカットは果皮色が緑色に近いほど未熟、黄色に近いほど過熟となります。山形県の農家さんは「シャインマスカットカラーチャート」を使って適熟の時に収穫していますので、店頭に並んでいるものはどれもおいしいです。特性としては、より緑に近いものはマスカットの香りが強く、黄色に近いものは甘味が強いです(果粉がついている場合は少し白っぽく見えます)。このように、シャインマスカットの果皮色に注目すれば、『マスカットの香りを楽しみたい』『より甘いものが食べたい』などのお好みに合わせて果実を選んでいただけます。ぜひ、参考にしてみてください。
シャインマスカットは長期貯蔵により12月頃まで味わうことができます。すてきなデザートで、毎日の食卓も、お祝いの席も、いっそう華やかになります。大人気の品種・シャインマスカットは、ぜひ山形県産をご賞味ください。