ズワイガニ|十脚目ケセンカニ科|旬:10月〜1月
庄内浜の冬の味覚ズワイガニ
庄内浜のズワイガニ漁は、全国に先駆け一ヵ月早い10月に解禁され、翌年4月まで続く。荒波の冬の庄内浜、特に由良地区で獲れる天然ズワイガニの雄は「芳がに」のブランド名で高値で取引される。身入りが良く、おいしいミソを持っていることが特長だ。
メスは「メガニ」と呼ばれ、小ぶりではあるが、内子や外子と呼ばれる卵を抱えており、料理人などの間で人気が高い。
大ぶりなズワイガニは、何と言ってもしゃぶしゃぶで食べるのがオススメ。脚の身をだし汁で軽く火をとおすと花が咲いたように身が開き、これをカニみその甲羅焼きに付けて食すのが通の食べ方。
また、家庭では、メガニをそのまま味噌汁にするのが庄内での一般的な食べ方。プチプチの内子の食感や濃厚なミソが絶品である。
この至福の御馳走のために、庄内浜の底びき漁の漁師達は大荒れの日本海に出る。その姿を思って、黙々とズワイガニを食せば、味も格段に旨く感じることだろう。