メニュー

ホーム知る山形のうまいもの:インデックス水産物 > サザエ

山形のうまいもの

サザエ|リュウテン科|旬:6月〜8月

満月の夜、
サザエもお月見をしたという昔話

 サザエ

 サザエといえば壺焼きが定番だが、獲れたての生きのいいものは、迷わず刺身で食べてみたい。サザエの刺身は磯の香りとこりこりした食感が非常に美味であり、また、肝を酒蒸しで楽しむのもいい。旬は、6〜8月で夏の産卵前が最も美味しいとされる。
 庄内浜で育ったものは、殻にツノがついているものが多く見受けられるが、一説では荒波で育ったサザエは流されないようにゴツゴツしていて、穏やかな海で育ったものは流される心配がないため、ツノのないツルリとした殻になると言われている。船上からのぞき眼鏡で海底を見て、長いヤスで突いて捕る磯見漁で獲るが、資源保護のため休漁日を設けている漁場もある。
 サザエはなぜか月夜の晩にぞろぞろと、お月見でもするように磯の上まで這い上がって来る習性があるらしい。人々は初夏から中秋にかけての月の晩、たいまつ片手に先を争って磯を目がけたという。──飛島で郷土史家から聞いた話である。

▲ページのトップへ