スルメイカ|アカイカ科|旬:5月〜7月
山形県の漁業を牽引する
スルメイカ漁
スルメイカ漁は、現在山形県の基幹漁業であり、酒田や由良をはじめとする庄内浜での水揚高は、数量・金額共に全魚種中トップ。漁は、夜間にまぶしい光を発する集魚灯をつけ、光によってきたスルメイカを疑似餌のついた針で釣る。
漁期は4〜12月だが最盛期は5〜7月であることから、別名夏イカとも呼ばれる。他にヤリイカも獲れるが、こちらの漁期は1〜5月で、両方合わせると一年中イカが獲れる計算になる。
藩政時代、ほとんど米のとれなかった飛島の年貢はスルメで、寛文年間には約十万枚ものスルメを藩に納めたという記録も残っている。
刺身、天ぷら、塩辛、一夜干、煮物と様々な料理に使われ、特に新鮮なものは、刺身にすると甘みと歯ごたえが良く、美味。これらを楽しみに浜の宿を訪れる人も多い。
新鮮なうちに開いて干し、青空と太陽の下でやわらかく滋味たっぷりに仕上がる一夜干は、庄内浜の夏の風物詩となっている。