プルーン|収穫時期:9月〜10月
甘い大玉が生食用に
人気の「プルーン」
新品種で再スタート
新しいおいしさが評判に
プルーンはヨーロッパすもものことを指し、ドライフルーツとしてもよく知られる。すももとは兄弟のようなものだが、プルーンは実と種が離れやすいという特徴がある。
山形県では、昭和50年代にプルーンの栽培を試みたが普及に至らず、平成に入ってから大玉の品種で再スタート。これが生食の豊かな味わいで評判になった。冷涼な気候を好むことから、県内では村山地域を中心に、おおむね標高100〜200mの地域で作られている。
「プレジデント」などの大玉と
近年は「サンプルーン」も
収穫期の果樹園を訪ねた。大玉プルーンがたわわに実る景観はみごと。日照が十分な上、夜間は気温が低いため、実が充実し糖度も上がるという。ただ雨に弱いため、雨よけ対策が必要だ。
「プレジデント」や「パープルアイ」は一個70〜80gにもなる大玉。皮ごとかぶりつけば、ほどよい酸味とたっぷりの甘さ、とろけるような食感に感動を覚える。また近年は、30g程度と小玉ながら、糖度は18度前後と高く、酸味が少ない果汁たっぷりの「サンプルーン」も人気が高い。
生のプルーンは酸っぱいものと思われがちだが、ぜひ、完熟した山形県のプルーンを生で味わってほしい。甘くジューシーで香りも高く、誰もがそのおいしさに感じ入るはずだ。
* DATA *
主な産地
天童市・寒河江市・村山市・ほか