すもも|収穫時期:7月〜9月
香り高く、甘く、大きい
山形県産「すもも」
アメリカで改良後
逆輸入された日本すもも
すももは19世紀中ごろ、日本からカリフォルニアに渡り、アメリカすももと交配、改良。これが逆輸入された後にさらに改良され、現在は多くの品種が出回る。プラムはすももの英名である。
山形県では1970年代ごろから栽培をはじめ、8割以上を内陸部の村山地域で生産。近年は大玉で甘い、付加価値の高い品種を作る若手生産者も増えている。その特徴的な品種の一つが、果肉は硬めだが果汁豊富で濃厚な甘酸っぱさが人気の「サンセプト」。もう一つは極晩生種で果肉が赤く着色し、糖度が高く酸味もほどよい「サンルージュ」だ。
他にも従来からの「大石早生」、「ソルダム」、「太陽」、「秋姫」ほか、香り高く、甘く、大きいという、高品質の品種が多数栽培されている。
手間をかけられ
太陽を浴びて優等生すももへ
すもも栽培は、樹そのものをたくましく育てることが、美味しい実を付ける条件になるという。
ミツバチによる受粉後に、実と実がぶつからないように摘果するなど、ていねいな作業が求められる。また、日当たりが均一になるように大切に育て、たっぷりと太陽を浴びれば、どんどん甘みがのってくる。こうして、味が良く、特に大玉に育ったすももの優等生は、高級果実として東京の百貨店の棚を飾ることになる。
* DATA *
主な産地
天童市・中山町・上山市・大江町・朝日町・東根市・寒河江市・山形市・ほか