ふきのとう|収穫時期:1月〜3月
東京市場で高い評価を
獲得「ふきのとう」
県内の天然物から選抜
県オリジナル品種「春音」
雪解けの頃、土中から顔を出すふきのとう。独特の香りとほろ苦さが、春の息吹を届けてくれる。
季節感を先取りする市場性の高い山菜として、本県ではいち早く促成栽培に着目。2004年から県内の天然物を採取して選抜し、2012年に「春音」として品種登録された。
本格栽培は2011年から、県内各地で約50戸の農家が取組んでいる。手順は、春先から根ざし・育苗した株を5月にマルチがけした畑に植え付け。これを11月下旬、茎葉を20cm程度だけ残して掘り上げ、雪中貯蔵する。その後1月下旬から出荷期に合わせ、株をビニールのトンネル内で遮光・加温。葉が開く前に収穫する。
豊かな香りと優れた食感
品質管理も徹底
見るからに形がきれいで身のしまりも良く、さわやかな黄緑色…。
収穫や外葉を取る調整作業は、キズを付けないよう細心の注意を払い、丁寧にパッキング。こうして、栽培から出荷までの徹底した管理の結果、高品質のふきのとうブランドが確立した。主な出荷先の東京市場でも評価が高く、生産が追い付かない状況という。
高級料亭の懐石を彩る、山形の早春の香り。お客様も大満足のことだろう。
なお、ふきのとうは灰汁が強いため、茹でた後水にさらしてから調理するとよい。
* DATA *
主な産地
酒田市・鶴岡市・真室川町・庄内町・鮭川村・新庄市・ほか