トルコぎきょう|収穫時期:6月〜11月
エキゾチックな美しさが
魅力の「トルコぎきょう」
「ききょう」ではなく
「リンドウ科」の花!?
トルコぎきょうは、ききょうではなくリンドウ科の花である。ではなぜ、トルコぎきょうなのか…?
昭和の初め、紫の品種が日本に入った時は、旧属名(英名)のリシアンサスで紹介されたが、当時は、外来の名前は覚えてもらえない時代。種苗会社が一計を案じ、紫色の花で日本人になじみの「ききょう」と、エキゾチックな外国のイメージ「トルコ」を組み合わせたのだ。
山形県では昭和50年代末から栽培され、現在は6月から11月にかけて主に、東北や関東、大阪の市場に出荷している。
ピンクあり、薄紫あり、八重咲きのバラ風あり、フリル風あり…収穫期のハウス内は、華やかなパーティー会場のようだ。よく見ると、花の部分にいくつかのタイプがある。花びらがあまり開かず、花弁が長めのコップ型、花弁が短めの盃型、花が大きく開く皿型など。品種が多く、これまで全国で900種以上を数えるという。県内でも生産者自身がオリジナル品種を開発するケースもある。
生産者に感動を与える
格別の美しさ
トルコぎきょうは元来夏の花で、暑さに強いのが特長だ。ただ湿度を嫌うため、ハウス内は湿度調節が欠かせない。
「自分で作っていて、本当に美しいと思う」、「思うように咲いてくれると、やめられなくなる」、「この花は格別。感動する」──生産者たちの言葉が、この花の魅力を何よりも物語っている。
* DATA *
主な産地
庄内町・新庄市・鶴岡市・酒田市・山形市・上山市・ほか
収穫時期
6月〜11月
花言葉
愛情