パンジー・ビオラ|収穫時期:3月、10月〜11月
寒い時期も長く楽しめる
「パンジー」「ビオラ」
内陸の夜の冷え込みが
良質な花を育てる
花壇を飾る花の中でも人気の高いパンジー。19世紀に北欧で野生種から作られ、かつては早春の花だったが、近年は品種改良が進み、秋から冬、さらに春まで多彩な種類を楽しめるようになっている。かつては大輪(花の直径8cm以上)のものをパンジー、それ以外の小輪(花の直径3cm以下)で株立ちになるものをビオラと呼んで区別していたが、現在では複雑に交雑された園芸品種が登場。花の大きさが5cm程度のものもあり、花の大きさでは区別が難しいという。
山形県では稲作の冷害対応事業として、30年ほど前から栽培が始まった。パンジー、ビオラは暑さには弱いが、寒さにはめっぽう強い。内陸地方は夏、日中暑くとも、夜はぐんと気温が下がるため、良質の花苗が育つ。
華やかな色と形は
流行によって品種交代も激しい
一般に秋出し用のパンジーは、7月下旬〜8月上旬に播種。3日ほどで発芽し、その後は水を控えめにして、体の締まった苗づくりを心がける。気温が上がり過ぎると開花してしまうこともあり、咲いた花は摘み取らなければならない。
この後9月上旬頃から、一株ずつポットに鉢上げを行う。10月下旬頃、第1花の開花をめどに出荷が始まる。春出し用の場合は、8月下旬頃に播種し、3月中旬頃の出荷となる。
「パンジー、ビオラは品種交代が早い。市場動向を見ながら、どれが売れるか見極めが必要」と、生産者は語っていた。
* DATA *
主な産地
飯豊町・尾花沢市・長井市・ほか
収穫時期
3月、10月〜11月
花言葉
物思い・思慮深い・心の平和・思想