乳製品
放牧乳牛の生乳を使用
「山形県産ヨーグルト」
ストレスフリーの環境が産む
高品質の牛乳
山形県は、肥沃な大地での牧畜が古くから根付いてきた。近年注目されるのが、広い牧草地でのびのびと牛を飼育する「放牧酪農」の取組みだ。そしてこのストレスフリーな牛の生乳から作る、山形産ヨーグルトのおいしさが、県内外で評判となっている。
まず、放牧酪農の現場を紹介しよう。「雪が積もる冬以外は、牛の自由に任せています」と、ある牧場のスタッフ。乳牛たちの牧草地への出入りは自由、牛舎の中も仕切りを作らず、好きな場所でリラックスできる。飼料には地元産等の飼料米を一割使用、牛糞は全て堆肥にするなど地域循環型酪農を目指す。
こうした良好な環境で暮らす乳牛たちは自ずと健康になり、採れる牛乳もより良質になる訳だ。
長時間発酵でミルク感を残し
まろやかな味わい
県産ヨーグルトの原料は、いずれも地元の放牧ホルスタイン牛の新鮮な生乳のみを使用。生乳というと口当たりが濃厚なイメージだが、思いのほかさっぱり。低温殺菌だとタンパク質が変化せず、これが本来の味わいとのことだ。
この生乳に乳酸菌だけを加え、風味を損なわないよう丁寧に長時間発酵。こうして酸味が少なく、ミルク感たっぷりのヨーグルトが出来上がる。製品は、プレーン以外にも、飲むヨーグルトや県産果実を使ったフルーツソースを加えたものなどさまざま。地元の小・中学校の給食メニューにも加わり、子どもたちにも好評だ。