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たっぷりの自然と人情が創りあげた山形のうまいもの「日本酒・ワイン」

ワイン|風土100%をボトリング。地ワインを超える地ワイン。

山形のワイン

やまぶんど

地元では「やまぶんど」とも呼ぶ。完熟したやまぶんどはことのほか甘い。

果樹王国・山形県は全国有数のワイン生産地。

 ぶどう生産量で全国3位を誇る山形県は、全国有数のワイン生産地でもある。明治6年頃、山梨県で日本初のワイン製造が行われたのとほぼ同時期に、当県でもワインづくりが始まった。以来、地場産のぶどうにこだわった醸造技術が磨かれてきた。現在、県内には11社のワイナリーがあるが、全社とも原料には地元で栽培したぶどうを100%使用していることが大きな特徴だ。同時に、それぞれ風土や個性を生かした味づくりがなされ、バラエティーも豊か。昨今のワインブームとも相まって、出荷量は年々伸びている。

 村起こしの一環として地場産の「山ぶどう」を原料にし、また旧国道のスノーシェード(雪よけトンネル)をそのまま利用するなど、ユニークなワインづくりで話題を集めているのが、朝日村の月山ワイン山ぶどう研究所だ。母体が農協というのも、全国的に珍しい。

 朝日村では、ワインという名前さえ知らなかった昔から、地元民や修験者たちが野生の山ぶどうを自然発酵させ、滋養強壮や疲労回復、増血などに効能があるとして愛飲する風習があった。これを地域の活性化に生かそうと着目。昭和47年から研究を始め、昭和54年に果実酒製造免許を取得して製造開始。そして、いよいよ国税局の鑑定で「良」を受け、晴れて商品化が実現した。

山ぶどうの野性味と濃縮感、地元外でも人気沸騰。

 山から採ってきた山ぶどうの木を育成して選抜、良質の苗木を農家に配って委託栽培。毎年9月末、収穫を待って仕込み、醸成させていく。タンクから木樽に、木樽からビンに詰め替え、都合3年寝かせると、野性味と濃縮感たっぷりの山ぶどうワインが出来上がる。「一粒が小指の先ぐらい、その中に大きい種が4つも入っていて生産効率は良くない。ところが、山ぶどうならではの素朴さ、ダイナミックさがたまらない魅力」とスタッフ。栽培管理を徹底した山ぶどうの実は、生で食べても甘く、発酵させるとさらに甘くなる。「原料の性質を引き出し、かつトータルのバランスで最良の味覚を実現することを目標にしています」。

 こうして完成した月山ワインは、コクがあり、濃厚だがあっさりしていて、山ぶどうの香りあふれる野趣深い味わい。まさにこの「地ワインを超えた地ワイン」には、心酔する多くのファンがいる。

木樽の中でワインは熟成していく

この木樽の中で、ワインはゆっくりとそして静かに熟成していく。

瓶熟場所は旧国道のトンネルをそのまま利用

瓶熟させているこの場所は、旧国道のトンネルをそのまま利用したもの。ワインの熟成にはもってこいの環境だそうだ。

月山ワイン

左から〈山ぶどう100%の低アルコール甘口酒〉〈セイベル種を低温発酵させたやや辛口の白〉〈山ぶどう交配種と山ぶどうを使った独自の風味、やや辛口のロゼ〉

品目 ワイン
品名 ワイン
果実を原料とした酒。原料のブドウには、ヨーロッパ種とアメリカ種がある。白ワインは、ブドウを圧搾し汁液のみを発酵させたもの。赤ワインは、赤ブドウの果皮・種子と共に発酵させて圧搾したもので、同様に仕込み、色が少し出た時に圧搾、発酵を続けたものがロゼワインである。
取り寄せ情報

●JA庄内たがわ 月山ワイン山ぶどう研究所
Tel.0235-53-2789

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