大豆
適品種を丹念に栽培
加工用「大豆」
収穫期をずらし
安定供給を
煮豆、豆腐、納豆など、日本食に欠かせない作物、大豆。本県では小麦同様、水田転換作物として作るようになった。
県内各地で作付けされ、面積5,000ha強、収穫量8,000t強は、ともに東北6県のうち、宮城、秋田に次いで3位。2016年度の10a当たりの収量は159kgと、僅差ながら東北トップだ。大豆は畑作物のため、転作田では水はけが課題であるが、生産者が地域に適する品種を丹念に栽培管理している証が形になった。
県内で作る大豆は、豆腐・納豆・味噌など様々な加工品として利用されている。良質な県産大豆の安定供給が求められるため、地域や生産者に応じた品種の作付を勧めています」と、県農業総合研究センタースタッフは話す。
豆腐に適する
「里のほほえみ」
品種は、全県の半分以上を占めるのが「里のほほえみ」。大粒の晩生種で、タンパク質含有率が高く、豆腐にするのに固まりやすく、歩留りもいいという。10年ほど前に採用され、収量も品質も安定していることから一気に伸びたそうだ。次いで多いのが大粒・中生の「エンレイ」、そして大粒・早生の「リュウホウ」、この3種で作付のほとんどを占める。
同スタッフによれば、新しい大粒・早生の優良品種「シュウリュウ」の普及拡大や納豆加工用の中粒品種の検討にも取組んでいるそうで、県産大豆の新たなパワーに期待したい。