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今回は､山形県の「ばら」について紹介するﾍﾟﾛよ!

今月の旬な農産物

ばら

気品溢れる姿かたちと、豊かな香りが世界中で愛されている「ばら」。山形県は、ばらの出荷量全国第3位（平成28年産、1,850万本）、日本でもﾄｯﾌﾟｸﾗｽのばらの産地です。

山形の切り花の女王「ばら」

ばらは、山形県内の切り花産出において長年ﾄｯﾌﾟの座に君臨する、山形県を代表する花です。特に夏ばら（6月〜10月）は、切り花品質に優れ、市場から高い信頼を得ています。

「ばら」を一年中お届けするために

県内では、ﾛｯｸｳｰﾙによる栽培が主流で、面積は全体の約7割。ﾛｯｸｳｰﾙを用いた養液栽培（土を使わずに、肥料を水に溶かした液（培養液）によって作物を栽培する栽培法）は、液肥と水やり、温度管理がﾎﾟｲﾝﾄになります。夏の日中は遮光や換気により涼しく、冬は加温して16度以上を保ちます。近年は、ばらの生産に適したﾊｳｽ内環境を保つため、ﾋｰﾄﾎﾟﾝﾌﾟ（冷暖房機）の導入が進んでいます。

主な産地と収穫時期

・主な産地：寒河江市　鮭川村　山形市　鶴岡市ほか
・収穫時期：周年

「ばら」を長持ちさせるﾎﾟｲﾝﾄ

◆花瓶にいけるとき

ばらは茎の導管（水が通る管）で水を吸い上げて生命を維持しているため、水の通りを良くしてあげることが大切です。空気や雑菌などで導管がつまると水が通れなくなります。

＜水あげの方法＞

水切り、湯あげなどを行い、花瓶の水に「切花栄養剤」を加えると効果的です。

• 雑菌の侵入を防ぐため、花瓶、ﾊｻﾐ、ﾊﾞｹﾂは清潔なものを準備しましょう。
• 花瓶にいけたとき水につかる部分の葉とﾄｹﾞを、茎を傷つけないよう丁寧に切り落とします。

◎水切り

• 切り口から空気が入らないよう、茎をﾊﾞｹﾂにためた清潔な水の中で切ります。
• よく切れるﾊｻﾐですばやく切りましょう。

◎湯あげ

• 花に蒸気があたらないよう、ばらを新聞紙で包み、根元を紐でしばります。
• 根元から2〜3ｾﾝﾁを熱湯につけ、茎から空気（泡）が出てこなくなるのを確認します（10〜20秒）。茎先が少し変色するくらいで湯から上げ、すぐに冷たい水につけます。
• その後、通常の水切りを行います。

▼湯あげの利点

• 切り口から熱湯で膨張した空気が押し出され、水の通りが良くなります。
• 熱湯で切り口付近の細胞が死んで、切り口の詰まりに影響する分泌物などが出なくなります。

◆花瓶にいけてから

• ばらは高温（25℃以上）や乾燥に弱いので、直射日光のあたる場所や、ｴｱｺﾝの風が直接あたる場所は避けましょう。
• 花瓶の水には、「切花栄養剤」を入れましょう。栄養の補給や雑菌の繁殖を防ぐ効果があり、花がきれいに長く咲きます。

〜山形からお届けする優れた品質の「ばら」を、ぜひお楽しみください。〜