今月の旬な農産物
三角錐のキュートな形、甘く爽やかな香り、昔も今も変わらぬ人気を誇る真っ赤な果実、いちご。
平成16年に山形県が14年かけて育成したオリジナル品種「おとめ心」が本格的にデビューした。山形県の庄内地方と村山地方で栽培される「おとめ心」は、香りが良く、甘みがあり、ほど良い酸味は、バランスのとれたいちごとして、市場から絶賛されている。
いちごは、野菜の中でビタミンCがトップレベルで、5〜6粒食べると1日に必要なビタミンCが摂取でき、美容と健康にとても良い野菜である。
ちなみに、いちごの赤い部分は、果実のようだが、そうではないことをご存じだろうか?本当は、外側についている種のようなつぶづぶの部分が果実。赤い部分は「花たく」といって、果実を保護するベッドの役割を果たす。
旬な時期
4月〜5月
生産地とその歴史
日本三大砂丘の一つの庄内砂丘(庄内地域)では、戦前からいちごの露地栽培が行われてきた。
また、村山地域でも古くから栽培が行われてきた。昭和40年代に入るとハウス栽培が盛んになり、近年、女性や高齢者でも軽労な高設栽培の導入や観光いちご園・直売所・観光と連携した新たな取組みが行われている。
その他の山形県オリジナル品種
夏秋いちごの「サマーティアラ」は6月〜11月中旬に生産される。
酸味と甘味のバランスがよく、品薄となる夏秋期にケーキ用として出荷される。