今月の旬な農産物
言わずと知れた夏の高級フルーツです。山形県では、大正7年から庄内地方で栽培が始められましたが、本格的な栽培は昭和初期に開始されました。その後、プリンスメロン、アンデスメロンの栽培に着手し、産地としての地位を固めてきました。
産地情報
山形県のメロンの生産量は全国第四位で、主な産地は酒田市、鶴岡市、遊佐町など庄内地方が盛んです。特に庄内浜の近辺は、水はけの良い砂丘地、銘酒の源にもなる良質な地下水、日中の強い日差しと夜の涼しさ、とメロン栽培の好条件を備えています。
土の中に水分が多いとメロンが吸収してしまい、糖度が下がってしまいます。
このため、砂丘地はメロン栽培に適しているといわれています。
▲庄内の砂丘地。
メロン栽培に最適です。
品種情報
6月からアンデスメロン、7月に入ると夏のクインシーの出荷が始まり、10月頃から山形メルティが出荷されます。
メロンの種類は、網目の有無によって「ネット系」と「非ネット系」に分けられますが、アンデスメロン、夏のクインシー、山形メルティはいずれも網目があるため「ネット系」に分類されます。一般的に、網目が細かく全体に均一に入っているものがおいしいとされています。
トピックス
アンデスメロンはアンデス地方が産地だと思われがちですが、日本で発表されたものです。アンデス地方とは関係なく、「安心ですメロン」という名前の候補を略して「アンデメスロン」と名付けられました。