山々にも少しずつ紅葉が見られ、美しい風景も堪能できる季節だね。秋晴れを楽しみながら、いざ川西町へ。
川西町は、山形県の南部・置賜地方のほぼ中央に位置している、人口約1万9千人の町。高くそびえる奥羽山脈を四方に拝した盆地で、平野部には丘もある独特の風景が印象的な町だペロ。また、置賜地方は、年間平均気温が11度、最高気温35度、最低気温は零下11度まで下がり、寒暖の差がとっても激しい盆地特有の内陸性気候なんだよ。その気候を活用した農業や畜産が盛んで、川西町のお米の生産量は県内で庄内地方に続いて第2位、畜産では700頭の牛を200haの広大な牧場で育成、米沢牛の産地としても知られているんだペロ。
また、川西町は美しい田園の町として知られているけど、明治の初期にイギリスの女性旅行家、イザベラ・バードさんが北日本を旅した際に、川西町を含む米沢平野を「エデンの園」、アジアのアルカディア(桃源郷)と賞賛。美しくて、豊かな自然に恵まれた町なんだペロ。
今日は、「紅大豆」の普及に尽力されてる、川西町紅大豆生産研究会会長・淀野貞彦さんと、川西町産業振興課の佐々木雅彦主査にお話を聞くペロ〜。お二人に会って、さっそく「紅大豆」の畑を見せてもらうことに。畑のある吉島地区は、川西町でも屈指の良質な土壌を持つ「穀倉地帯」で、置賜盆地の真ん中に位置しているんだって♪置賜のおへそだペロね。
川西町のおばあちゃん達が守り繋いだ希少大豆の赤豆
「紅大豆物語り」の始まりはじまり・・・
置賜地方では、古くから煮豆用にと田畑のわき等で、細々と赤い色の大豆、赤豆を作り続けてきたんだって。川西町でも、この伝統野菜の赤豆をおばあちゃん達が少しづつだけど作り続けて、今にその種子を繋いできてくれたんだペロ。赤豆は本州から四国まで、広域に渡りあったといわれているけど、平成15年から川西町が初めてその生産に取り組んだんだって。
「紅大豆」生産の発端は、平成14年に開催された山形県主催の「大豆料理コンテスト」に、川西町のおばあちゃんが参加したところから始まるんだペロ。おばあちゃんの出品した「赤い豆」の料理が、審査員を務めた山形市の豆腐店「仁藤商店」の社長の目にとまり、そこから赤豆「紅大豆」の物語が始まったんだよ。おばあちゃん達が守り繋いだ在来種の赤い大豆が、やがて脚光を浴び、方々の協力を得て多様な製品になり、たくさんの人にその存在が知られることになったんだペロ。出合いっておもしろいね〜!小さな出合いが、全国に広まる製品作りに繋り、町の活性化にも大きな役割を果たしたんだね。川西町のおばあちゃん達に感謝だペロ!
元から栄養価の高い大豆にさらなる付加価値が!
GABA、大豆イソフラボンを含む効能の高い赤豆
県の花・紅花にちなんで「紅大豆」と命名
その後、この赤豆の成分を調べたところ、「GABA」や「オルニチン」を含み、「大豆イソフラボン」が一般大豆より多く含まれていることなどが解ったんだペロ。これには関係者も改めてビックリしたんだって!赤豆は白豆と比べると収穫率が70%と低いため、全国的には本格的な生産地がなく、平成15年に川西町が初めてその本格生産に取り組むことに。名前は、山形県の花、「紅花」にちなんで「紅大豆」と命名。んまそうな、素敵な名前だね〜!
さあ、次は「紅大豆」を使ったお菓子を作っている「神戸屋菓子店」さんにおじゃましまぁ〜す。「紅大豆」がどんなお菓子に変身してるのか、楽しみだペロね〜!
「神戸屋菓子店」さんは、川西町で菓子店を営み今年で創業60年の老舗菓子店さんだペロ。現在は3代目の情野光一さんが後を継いでるんだよ。「紅大豆」は栄養価の高い食材として、いろんな分野で開発が行われているんだペロ。「神戸屋菓子店」さんは、得意の洋菓子技術で「紅大豆」を使った「紅大豆パウンドパンケーキ」と、「豆乳サブレ」を作ったんだって。
「紅大豆パウンドパンケーキ」は、平成18年3月にデビューした、神戸屋菓子店さんの人気のお菓子。「紅大豆」を圧力鍋で2〜3時間、丁寧に煮込んで柔らかくしながらも、豆の食感を残し、風味付けにラム酒を使ったケーキなんだペロ♪〜生地はきめ細かくてしっとり、その中に「紅大豆」がコロンコロンと入ってるんだペロ。「紅大豆」の色がほんのりついてて、豆の風味もしっかり味わえる。甘さも控えめだから、食いしん坊の僕は一気に3つも4つも食べられそう。お茶請けや、お土産にと地元のお客様にも大人気。
「紅大豆 豆乳サブレ」は、「紅大豆」の豆乳を使ったクッキーだよ。卵を使わずに焼き上げ、サクサクとした歯触りでまろやかな甘味が特徴。どこか懐かしい味わいなんだよね〜。「紅大豆」の豆乳が2割弱も含まれているのもうれしいね。パウンドパンケーキ、サブレ共に無添加のお菓子だから、安心して食べられて、栄養価が高い、優れものだペロ!「神戸屋菓子店」さん、これからもんまい「紅大豆」のお菓子をたくさん作って下さいね!
次は、川西町の産直加工グループ「よしじま四季の市」さんの、加工所におじゃましま〜す。
平成17年に開業した「よしじま四季の市」さんは、元々はJA女性部のお母さん達のグループ。「みんなで何かしたいね!」と話がはずみ、「よしじま四季の市」が作られたんだって。当初は、吉島地区の朝市や観光イベントで、農作物の販売が主で、加工品を作る施設を持っていなかったため、「お弁当が欲しい」「こういう惣菜が欲しい」といったリクエストには、応えられなかったんだって。そこで、平成18年に山形県の「農産加工施設支援整備事業」の支援を受けて加工所を開設、同年11月に念願の旬の地場産農産物を使ったお惣菜やお弁当、オードブルなどの加工販売ができることになったんだって。
新しいスタイルの「朝市」はいつも大人気!月に2回開催中
産直加工グループ「よしじま四季の市」さんは、「こまつ市」とコンビニエンスストア「ローソン川西吉田店」さん駐車場で、月に各1回ずつ開催される朝市に参加しているんだペロ。
月の第2土曜日午前7時から開催の「こまつ市」は、「朝食ができる朝市・こまつ市」として有名なんだって。農産物の販売だけでなく、加工したお惣菜やお弁当などが多数出品され、朝食がその場で調達できちゃうってことなんだペロ。「よしじま四季の市」さん他、たくさんのグループが参加してるよ。楽しそ〜、僕も早起きして朝食しに行ってみよ〜っと!
さて、もう一つの朝市は月の第4日曜日に「ローソン川西吉田店」さん駐車場で開催されるだペロ。「吉島中央直売」さん、「よしじま四季の市」さんの2つの産直グループが出店し、ローソンさんとの連携で開催されているんだって。このローソン川西吉田店は、「高齢者に優しいローソン」をテーマにしたモデル店として展開中、その一貫として地元の産直グループと連携し、駐車場で朝市を実施してるんだって。地元密着型の新しい&楽しい試みだね!
「よしじま四季の市」の皆さん、今日はんまいお弁当をご馳走様でした。「紅大豆」をはじめ、安心安全な地元の食材で、これからもたくさんのんまい物を提供して下さいね!楽しみにしてるねペロ〜!
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